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甲陽雑記

〜武田氏研究のページ〜

○春期講座のご案内(2)
 春期の一般向け講座の追加のご案内です。NHKカルチャーは、新規講座を立ち上げました。

●NHK文化センター青山教室
(1)「中世の古文書を読む〜武田勝頼編U〜」
 全6回・2018年04月19日(木) 〜2018年09月20日(毎月第3木曜・15:30〜17:00、8月のみ第4木曜)
 引き続き武田勝頼の出した書状や命令書を読んでいきます。現状の進み具合ですと、このシーズンで長篠合戦に入ることになるかと思います。

(2)「戦国社会への招待〜戦争・政治・習俗〜」
 全6回・2018年04月19日(木) 〜2018年09月20日(毎月第3木曜・13:00-14:30、8月のみ第4木曜)
 戦国時代の様々な事象について、最新の研究成果を掘り下げて解説をしていく講座です。最初のシーズンは、刀狩りや長篠合戦、鉄火起請などを扱います。各回タイトルは、リンク先をご参照ください。

 今日からWeb申し込みが開始されました。今月21日より、電話申し込みも受け付けるとのことです。なお、途中からの受講も可能です。

 他の講座とあわせて、よろしくお願い申し上げます。新規講座は夜間も考えたのですが、受講生の数が読めない、とのことで昼に持っていきました。たしかに、以前早稲田で夜間講座をやった時も、なかなか人がこなかったんですよね。
(2018-02-16)
○春期講座のご案内(1)
 春期の一般向け講座の案内がちらほらと出始めましたので、ご案内いたします。

●早稲田大学エクステンションセンター八丁堀校
(1)「古文書からみる戦国時代―武田信玄の書状を読む 川中島合戦編―」
 全10回 ・04月11日 〜 06月20日(毎週水曜・13時〜14時半)
 戦国時代の古文書の崩し字を読む講座です。前回(2017年度冬期講座)に引き続き、武田信玄の出した書状や命令書を読んでいきます。  
(2)「人物でたどる戦国史―史料からみた戦国武将の実像・応仁大乱編―」
 全10回 ・04月11日 〜 06月20日(毎週水曜・15時〜16時半)
 同時代史料をもとに、小説や講談・ドラマ、あるいは研究において定着してしまった虚像を考え直したり、あまり馴染みがないけれど戦国時代を考える上で重要な人物の紹介を行います。こちらは完全な講義形式になります。
 今まで、だいたい1年で一回りするような形で講座を組んできましたが、2018年度から完全にリニューアルすることにしました。応仁の乱からリスタートです(途中、従来の講座があるシーズンが混ざります)。2018年度はなかなか有名人までいかないか…な。なおできる限り従来講座と重複受講できるように、従来講座はいじらない方向にしています。なので朝倉孝景などは、別講座(従来と同じもの)内でお話しする予定でいます。

※どちらも、現在は受け付け準備中です。ウェブ・電話での一般申し込み受け付け開始まで、しばらくお待ち下さい。
※講座が開始すると、ウェブ上では「受け付け終了」と表示されますが、電話申し込みは継続して受け付けているそうです。ただし、受講料は変わらないとのこと。

●武蔵野大学生涯学習講座
(1)「キリシタン大名の実像―肥前有馬・大村氏を中心に―」
 全1回・2018年7月14日(土) 13:00〜14:30 千代田サテライト教室
 連続講座「第五弾 武士の権力論」のひとつです。この連続講座は、好きな講座だけ受講することが可能です。こちらは、総論または特論をお話しする講義です。
(2)「戦国期の人身売買―「乱取り」という奴隷狩り―」
 全1回・2017年7月25日(水) 10:00〜11:30 三鷹サテライト教室
 連続講座「史料から日本の歴史を考える 第五弾」のひとつです。こちらも、好きな講座だけ受講することが可能です。(1)と違い、古文書を解説しながらそこから何が読み取れるかをお話しする講座です。なお、私の講座は時間が変則的ですので、ご注意ください。

●NHK文化センター青山教室
 準備中です。後日ご案内しますが、新規講座を立ち上げます。

●朝日カルチャーセンター横浜教室
(1)「早わかり 1日集中 戦国時代」
 全1回・2018年4月14日(土) 13:30-17:00(途中休憩あり)
 戦国時代の概説講座です。タイトルはあちらの要望によります。完全な講義形式です。何でも横浜教室は、古代以外はなかなか関心が集まらないとのことで、意外な気がします。
 明日から受け付け開始とのことです。

 それから『中日新聞』の安城市松平シンポでの萩原大輔氏報告紹介「第1次上田合戦 「家康と連携」新解釈」にコメントを出しました。ばっさりきってしまいましたが、記者の方が理解のある人で助かりました(無理なコメントを求められることが多いのです)。
 紙幅の関係で省略されていますが、「成政との連絡役の家臣」つまり大久保忠世はもともと佐久郡小諸城代として川中島表=対上杉氏最前線の責任者でした。真田が上杉に寝返った結果、徳川との国境が小県まで動きましたから、彼が対真田=対上杉の軍事指揮を執るのはごく自然な流れだということです。
 そもそも大久保は、真田昌幸が家康に服属する際の取次役でもありました。真田謀叛となれば、第一義的な責任が大久保に降りかかります。こういう場合、取次役が責任をとって軍事指揮を執る事が戦国期の通例です。また家康自身は、秀吉の動向を気にして動けなかったこともあり、第一次上田合戦では甲斐衆(平岩・鳥居)・信濃衆(大久保)を派遣したという流れになります。
(2018-02-12)
○『武田氏研究』57号刊行
 先週末〜今週頭にかけ、沼田・吾妻に文書調査に行ってきました。色々な方に御世話になり、様々な発見がありました。感謝しきりです。

 『武田氏研究』57号が刊行されました。発行日は2017年12月20日になっていますが、実際の刊行は2018年1月末です。予定より遅れてしまいました。そのうち、取り扱い元である岩田書院のウェブサイトや、ジュンク堂書店などから購入できるようになるかと思います。

甲斐国初期金山開発の様相―一五世紀後半〜一六世紀前半を中心に―数野雅彦1
山梨県の中世石仏―中村右近丞に係わる諸尊ほか―坂本美夫14
沼田衆恩田越前守家文書の紹介と検討黒田基樹29
〔史料紹介〕諏方勝頼・望月信頼の岩櫃在番を示す一史料丸島和洋41

 数野論考は、史料のない16世紀前半以前の甲斐金山について、丸島が以前紹介した高野山成慶院供養帳から、存在を実証したもの。坂本論考は、北杜市の中村右近丞という武士にまつわる石仏についての分析。黒田論考は、館山市立博物館所蔵「恩田家文書」の紹介。同館図録で一部が紹介されたことがありましたが、本格的な分析ははじめてです。なお、同文書群は昨年同館寄託から寄贈になったとのこと。全点写真つきです。
 拙稿は、古書店売立目録に掲載されていた北条氏康書状(小山田信有宛)の紹介。史料の所蔵の性格上、写真はなしです。第二次国府台合戦関係の書状なのですが(年次比定はこれによる)、「四郎殿・三郎殿」を筆頭とする武田勢が「岩櫃」に在番している旨が記されている点が注目されます。永禄7年(1564)2月のものなので、岩櫃城の初見史料ということになりました。
 ただ、状態がかなり悪く、写真から無理して判読したので、誤読があろうかと思います。また望月信頼の法名について、冒頭の「捐館」は「死去」の敬語であって法名の一部ではないというご指摘を早速頂戴しました。不勉強を恥じるばかりです。謹んで訂正いたします。

 今日は亡父の十三回忌でした。あの時はちょうど『戦国遺文武田氏編』6巻の編集が佳境であった上、論文や口頭報告も複数抱えており、葬儀や相続・会社関係の処理を差配しながら、よく体がもったなと今更ながら思うのですが、精神面を仕事に逃避させる形でバランスをとろうとしていたのかもしれません。
 歴史好きな菩提寺の副住職に対し、武田信玄の預修法要や、室町期の四十九日の繰り上げ事例について雑談をしながら、ふとそんなことを思い出しました。
(2018-02-10)
○「新九郎、奔る!」雑感
 体調を崩したところに、思いがけない事態に遭遇し、完全にダウンしています。

 そんななか、心のオアシスとなったのが、ゆうきまさみ先生の新連載「新九郎、奔る!」(『月刊!スピリッツ』)。「北条早雲」こと、伊勢新九郎盛時=早雲庵宗瑞が主人公で、一読したところ最新の学説(家永・黒田)がもとになっていますね。開始はなんと文正元年。第二回タイトル予告が「文正の政変」というのも凄いです。

 ゆうき先生は『パトレイバー』以来のファンということもあり(あの作品はゆうき先生独自ではないですが、漫画版が一番好きです)、純粋に楽しみにしています。武家言葉に横文字が出てくるのは、ご愛敬(笑)。
(2018-01-31)
○『古文書研究』84号刊行
 『古文書研究』84号が刊行されました。今号より、取り扱い元が吉川弘文館から勉誠出版に変更となります。それに伴いまして、表紙の色が茶系統から緑系統となり、デザインもいくつか変更となっています。吉川弘文館様には、長い間大変御世話になりました。

明応年間における備前西大寺の復興造営―古文書と縁起のあいだ―苅米一志1
備前国西大寺における縁起絵巻群の形成と保持川崎剛志16
鎌倉末期当寺領播磨国矢野荘の成立―後宇多法皇による寄進理由を再考する―赤松秀亮27
「銘尽(龍造寺本)」から見える中世刀剣書の成立とその受容―申状土代の裏に書写された現存最古の刀剣書―吉原弘道42
天正四年洛中勧進の特質に関する一考察長崎健吾75
南部信直の元服書について熊谷隆次96
研究ノート
家康「忠恕」の印章―家康御内書成立前史―藤井讓治115
地域と古文書
上田市における古文書解読とその展開尾崎行也129
随筆
新発見の侍所頭人今川貞世請文生駒哲郎134
研究余滴
東寺観智院賢賀と五大虚空蔵護摩供西弥生137
書評と紹介
石野弥栄著『中世河野氏権力の形成と展開』山内譲139
彙報 平成二十九年度新指定文化財紹介142
口絵解説 京都国立博物館所蔵 伏見天皇宸翰消息羽田聡149

 ぎりぎりで永青文庫の展示に行く事ができました。何というか、図録がないのが非常にもったいない(機関誌で特集号が組まれていますが)。新出文書があったばかりか、解説文がなかなかの力作で、あれ自体を載せてほしいレベルです。「細川家文書」を読み込みたいという意欲にかられました。

 余暇。「オリエント急行殺人事件」も間に合いました。オリエント急行の走行そのものがもの凄い迫力。どうもポワロというとデヴィッド・スーシェ版をイメージしてしまうのですが、「何故か挿入されるアクションシーン」もまあありかな、と。当たり前ですが相当端折られているので、原作未読の方がどれくらいついていけるのか(たとえば「傷跡」の説明は不足に過ぎる)と思いましたが、スーシェ版の「オリエント」はアレンジが結構入っている回なので、総体的に見るとこちらのほうが原作に近い部分もあり、両方みたほうがよい、というところでしょうか。

(2018-01-28)
○謹賀新年
 明けましておめでとうございます。さっそくながら、新年に対応できるよう、XSLを書き替えました。毎年、どうしてもこれが億劫になります。

 今期冬の公開講座の御知らせを載せておきます。

●早稲田大学エクステンションセンター八丁堀校
(1)「古文書からみる戦国時代―武田信玄の書状を読む―」
 全8回 ・01月10日 〜 02月28日(毎週水曜・13時〜14時半)
 戦国時代の古文書の崩し字を読む講座です。今回から、武田信玄の発給文書を連続して読んでいきたいと思います。NHKカルチャーが勝頼なので、こちらは信玄です。8回だと、晴信時代の途中で終わる予定です。
(2)「人物でたどる戦国史―史料からみた戦国武将の実像・群雄割拠編―」
 全8回 ・01月10日 〜 02月28日(毎週水曜・15時〜16時半)
 同時代史料をもとに、小説や講談・ドラマ、あるいは研究において定着してしまった虚像を考え直したり、あまり馴染みがないけれど戦国時代を考える上で重要な人物の紹介を行います。こちらは完全な講義形式になります。

 元日はのんびりと「風雲児たち」を見ていました。吉川プロデューサーから、「時代考証の突っ込みはなしで」と冗談交じりに言われていたのですが、私は江戸時代中期、それも文化面については不勉強もいいところですので、何か偉そうなことをいえる立場ではありません。純粋に、楽しんで視聴していました。やはりテンポがいいですね。

 劇中、前野良沢がオランダ語を翻訳する際に、新たに漢語を作るシーンが繰り返し出てきました。これこそ、明治以降に本格化する作業でして、欧米言語の翻訳の過程で新たな漢語が生まれていきました。実は「時代考証」作業の最大の難関がこれでして、「いかにも時代劇にふさわしく、重々しく聞こえる漢語は、実は明治の翻訳語」というのが結構あるのです。それを外して、かつ「時代劇に不慣れな世代」を意識して台詞の直しをすると、結構選択肢が狭くなるんですよね。これが一番の悩みどころです。

 そのあたりのさじ加減を考える上で、NHK内部の時代考証担当大森さんの御著書が大変勉強になります。素直に読み物として面白いので、ご一読をお勧めします。

 「時代劇演出の歴史」といったらよいのでしょうか。考証と作劇のせめぎあいについて、三猿舎の安田清人さんの連載コラムをまとめた本がこちら。これも気軽に読めると思います。

 「時代考証」というと、実は「まだ生きている人がいる」時代のほうが難しくなります。ようするに、近現代ということですね。これには2つの理由があります。

 ひとつは、視聴者自身の体験との齟齬。ただ実は日本全国おなじ文化かというとそうでもないので、作劇上念頭においている地域では考証上問題がなくても、違う地域で生まれ育った人からすると違和感が出る、ということがあるのだろうと思います。
 自分の経験で言いますと、亡父の会社の残務処理で、地方の方に連絡をとったことがあります。その際、いわゆる「方言」が電話越しでは上手く聞き取れず、困惑しました(対面では問題なかったのですが)。幸い、電話相手の近隣(隣村だったかな?)出身の方がいたので、仲介を御願いしたのですが、複雑な話であったことも手伝って、やはりよくわからないという。やむを得ず、郵便でやりとりをすることになりました。これは言葉の問題ですが、その背景には当然文化の違いがあると想像されるわけです。

 もうひとつは、制作スタッフが「当たり前」と認識してしまっていること。たとえば戦国時代のドラマを作る際には、「これは当時あったのかな?」という確認は意識的に行われます。それが時代考証への問い合わせとなりますし、逆に時代考証ができあがった映像をみて「次回への注文」を出すことも容易です。もちろん、それが反映されるかどうか、というのはまた別の問題となりますし、「時代劇」としての経験の蓄積と、歴史学の進展との差違というのも当然でてきますが。「真田丸」でいえば、書状の様式や、百姓の帯刀が該当します。

 ところが年代が近すぎると、「当たり前」と思っていることが増えますから、それに確認作業の必要性を感じることは非常に難しくなります。私などでは、学生との会話で認識の齟齬が生じて、はじめて気がつく、という感じです。電子記録の保存について講義をしている時に、相手がフロッピーディスクを見たことが無い事に思い当たる。となると、1990年代の話でも相当きめこまかいチェックが必要になることは容易に想像できるわけですが、果たしてすべてに行き届くかなぁ?という素朴な疑問が出ます。

 ネタバレになるので詳細書きませんが、「僕だけがいない街」のネットドラマ版に、原作と話を変えているところがありました。原作段階から出ていた疑問点への対処だと思うのですが、私の記憶が正しければ、「時代考証」的にはどうだろうか、という気がしています。原作でも半透明ゴミ袋の使用年代に違和感を思えましたが、東京マターの話かもしれません。ただいずれにせよ、作劇を優先すると決めてやったのなら、それでいいと思うのです。
 SNSやっていた頃、ドラマやアニメの感想を呟くだけで「考証をしている」といわれたので、何となく書いてみました。あ、「ハガレン」映画版、そんなに悪くなかったような。「鷹の目」がイメージ違うなと思ったのですが、大佐がボケないのでツッコミ役に回れなければそうなるかな、と。
(2018-01-05)
○ぎりぎりの更新
 いろいろご紹介したい新刊があったのですが、気がついたら年末になってしまいました。受贈図書をすべてご紹介できない点、ご寛恕ください。

 峰岸純夫先生より『享徳の乱―中世東国の「三十年戦争」―』(講談社選書メチエ)、新名一仁氏より『島津四兄弟の九州統一戦』(星海社新書)をご恵贈いただきました。後者は戦国期島津氏の歴史がいかに粉飾されたものかを考える上で、重要なものと思います。実は戦国期島津氏の通史って、自治体史以外にはほとんどなかったんですよね。
 

 次に平凡社のシリーズ「中世から近世へ」、第5段は黒田基樹『北条氏康の妻 瑞渓院 政略結婚からみる戦国大名』です。こちらもよろしく御願いします。

 丸島の今年最後の研究成果としては、戦国史研究会編『戦国期政治史論集』東国編・西国編(岩田書院)に論文を執筆しています。戦国史研究会の現代表委員である山田邦明先生の還暦記念論集となっています。後北条氏研究会から出発し、東国戦国史研究会、戦国史研究会と変遷した学会が、「西国編」(三河・美濃以西)を出せるようになったことに、ちょっとした感慨があります。といっても、そんな昔の話は知らないわけですが。ただ九州がないのが残念。そっちで書けば良かったかな。

 丸島は「甲斐に下向した奉公衆武田氏について」として、在京奉公をしていた下条武田氏本家の動向を、冷泉家時雨亭文庫所蔵和歌書の紙背文書から整理しています。かなりばたばたしていたので、ちょっとケアレスミスが多いのと、「論」というよりは「紹介」である点がお恥ずかしいです。
 なお『武田氏研究』の次号ですが、1月末刊行(奥付は今月末)で動いているという連絡を頂戴しています。こちらに史料紹介を一本書いているので、それが日付の上では年内最後の論考となりそうですね。まだ、ゲラ待ちなのもあるんですが…。

 それでは皆さん、良いお年をお迎え下さい。丸島は年賀状配達のバイトを長期間やっていた関係もあり、紅白やら駅伝といった年末年始のテレビをみる習慣がありません。明日『風雲児たち』を視聴する以外は、普段どおり原稿執筆でパソコンにかじりつく年越しとなりそうです。

(2017-12-31)
○講演と展示のご案内
 先週末から、半徹3、完徹1。流石に支障が出てきたのですが、今日も完徹になってしまいました。まずいなぁ。

 ●安中市学習の森ふるさと学習館で、下記企画展が催されます。
 企画展名:「山本菅助―真下家所蔵文書の発見―」
 展示期間:2017年12月2日(土)〜2018年2月26日(月)

 それに合わせて、連続講座「山本菅助の実像に迫る」が行われます。丸島はトップバッターを仰せつかりました。

 第1回
  日時:2017年12月17日(日) 13:50〜15:30
  講師:丸島和洋
  論題:「「足軽大将」山本菅助から「軍師」山本勘助へ―その実像と虚像―」

 第2回
  日時:2018年1月21日(日) 13:50〜15:30
  講師:海老沼真治
  論題:「武田氏滅亡後の山本氏―高崎藩士への道程と由緒の形成―」

 第3回
  日時:2018年2月11日(日) 13:50〜15:30
  講師:中村茂
  論題:「高崎藩士山本菅助―風林火山の余光を受けて―」

 時間・会場はどれも同じですね。
 会場:学習の森ふるさと学習館 市民ギャラリー
 定員:50名(先着順)
 申込:電話または学習館受付け(当日申し込み可)
 資料代:300円(展示観覧料含む)

 図録にも、上記内容で執筆をしています。なぜ安中で山本菅助をというと、大河ドラマ「風林火山」放映後、市内の真下家に山本菅助の家伝文書の一部が伝わっていることが明らかになったからです。
 このあたりの経緯は、海老沼真治編『山本菅助の実像を探る』(戎光祥出版)をご参照ください。

(2017-11-25)
○シンポジウム関係のご案内2件
 ぎりぎりになってしまいましたが、シンポジウム関係の御連絡です。

 ●武蔵野大学 文学研究科博士課程開設記念シンポジウム「武士と合戦」
 日時:2017年11月16日(木) 13:30〜16:00
 場所:武蔵野大学 武蔵野キャンパス 8号館 8303 教室
 パネリスト:高橋典幸・漆原徹・丸島和洋
 備考:聴講無料・事前申し込み不要

 リレー形式で鎌倉から戦国までの合戦や武装の変化についてお話しした後、パネル討論のような形になる予定です。当然ながら、戦国時代を担当します。

 ●馬の博物館 開館40周年記念秋季企画展「馬をめでる武将たち」記念講演会
 日時:2017年11月23日(木・祝) 11:00〜
 場所:馬の博物館イベントホール
 講演者・論題:
  長塚孝「朝倉右京進―鞍を造る武士の周辺―」
  丸島和洋「戦国大名の軍隊における騎馬衆―「武田騎馬隊」像の変遷をたどる―」
  江田郁夫「信長を歓喜させた東国の名馬」

 午前の部が長塚さん、午後の部が丸島と江田さんになります。まあ私がお話しするのは、既に先行研究で記されたものの再整理に近いですが…。あと武蔵野大学のシンポと内容が一部かぶります。

 本企画展の図録『馬をめでる武将たち』にも、「戦国時代の書状を眺める」という題で寄稿をさせていただきました。崩し字が読めない方でも、古文書を展示でみて楽しむ方法があるよ、というものです。まあ、昨年ツイートした内容も結構多いです。
 ただ、お恥ずかしいことにいきなり書き間違えに気がつきました。  6頁下段9行目冒頭 宛所に「北条殿」「相模守殿」などと書く場合の説明   目上宛て → 尊敬表現

 「北条殿」はどちらかというと対等相手の書札礼ですし、「相模守殿」は室町幕府儀礼なら目上宛てなのですが、戦国期には一門宛てもしくは礼遇表現の場合が多いので、正確な書き方ではありませんでした。目上に宛てるなら、その次の段落にある居城宛て(「小田原」)か家臣宛ての披露状となります。大名の家臣から他大名に書状を出す場合は、居城宛てか披露状をとります。この点、訂正してお詫びします。
(2017-11-14)
○「考証ズ」と呼ばないで
 いろいろ慌ただしく、また更新が滞ってしまいました。月曜のイベントにお運びいただいた皆さん、ありがとうございました。ちょっと失敗したなと思ったのは、内容のSNSアップ禁止を通達し忘れたこと。どうやっても私が話した内容とズレがでるので、ちょっと困るんですよね。消して欲しい、というわけではないんですが。他の禁止とした講演での内容をアップする方が出てきていて、それじゃあアップ禁止を御願いしたイベントの話もいいよな、と考える方がでてきていて(当然そうなりますよね)。案の定、話したはずがない内容が出回っているようです。

 さて、11月11日(土)の上州沼田まつりで、平山さんと真田氏に関する「歴史対談×沼田と真田〜NHK大河ドラマ「真田丸」時代考証が語る〜」をやります。タイトルは「沼田と真田氏について」ですが、岩櫃も含んだ話をさせていただく予定です。
 書籍販売の許可もおりましたので、『本藩名士小伝』はじめ、真田・武田に関する著書を持っていく手配を進めています。少し割引販売をさせていただきます。

 こういうイベントを受けておいてなんなんですが、もう「考証ズ」というよくわからん「渾名」はご辞退したいな、と思っています。もともと高木さんたち「カローズ」に乗っかったその場限りの冗談めいた言葉と思って気にしないでいたのですが、どうも一部で定着しているようですね。ちなみに私は一度も使ったことはありません。
 「元」がつこうがなんだろうが、「真田丸」はもう一年前の大河で、今年の「直虎」も佳境です。現時代考証の小和田・大石両氏に申し訳ないですし、これは次の時代考証に対しても同様です。もともと、風俗考証の佐多さんをはじめ、他の考証も含まれていれていない呼称で(入れられても迷惑でしょうが)、その意味でもどうかな、と思っています。考え方は人それぞれなのでしょうが。

 御礼の遅れ。最初の『勝頼』刊行イベントに際し、小栗さくらさんからお花を頂戴いたしました。心より御礼申し上げます。
(2017-11-08)
○『校注 本藩名士小伝』刊行
 『校注・本藩名士小伝 真田昌幸・信之の家臣録』(高志書院)の見本誌が家に届きました。数日中に店頭に並ぶと思います。もう少しだけ、お待ちください。なかなか表紙が良いデザインで、気に入っています。

 『武田勝頼』刊行講演会第3段を、11月6日(月)に、ジュンク堂池袋本店でやらせていただくことになりました。19時開場で、事前予約が必要なようです。詳細はこちらを御覧下さい。

 今月から来月にかけ、戦国時代に関する展示が非常に多いです。ちょっと回りきるのは無理かな。でも東北と九州は行きたいし…。あ、今日から日本古文書学会大会で沖縄です。なので、戦国史研究会例会は欠席します。すいません。
(2017-10-14)
 
 
○最近の更新
2018-02-16
雑記更新
2018-02-12
雑記更新
2018-02-10
雑記更新
2018-01-30
雑記更新
2018-01-28
雑記更新
2018-01-05
雑記・研究業績・目録更新
2017-12-31
雑記更新
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○関連書籍